いつか聞けなくなる日が来るその前に

   

いつか聞けなくなる日が来るその前に。
親に聞いておきたい質問。

 

あるサイトで見ていくつかの質問を、母に聞いてみたよ。

 

(1)どんな子供時代を過ごしたのか?
(2)私の名前に他の候補はあった?
(3)ずっと大切にしたい幸せな思い出は何?
(4)いつも私に言いたかったけれど、なかなか言えなかったことは?
(5)一番後悔していることは何?
(6)人生で最高だと思った旅はどんな旅?
(7)これまでの人生を振り返って、一番誇らしく思うのはどんなこと?
(8)これまでに住んだ中で一番好きだった場所は?
(9)いつ、お父さん・お母さんと結婚したいと思ったの?
(10)これまでに住んだ中で一番好きだった場所は?

 

照れくさくてこの質問が乗っているサイトを、スマホでそのまま母に見せて、答えて貰った。

そしてこの質問の中で答えたいやつだけでいいからって言って。

 

踏み込んだ事が無い話に踏み込む怖さ、その事で傷つけ合う結果になってしまうかもしれない怖さ、

照れくさい、の奥にそんな怖さがあったけれど、

帰省中にいのっち( 井上 義浩 (Yoshihiro Inoue))から電話があって、いのっちの全力っぷりや、何か壁を抜けた感じが伝わってきて、新しい風を吹き込んでくれて、本当にきっかけをくれた。

 

そして、亡くなった父の遺品を見る度に、
どこで買ったの?
どこが好きだったの?
買う時に迷った?
もっともっと色んな話を聞いておきたかったって、
何度も思わされて。

だから、後悔しない様に。
母には沢山聞いてみた。

 

母は俺の体が小さい事を自分のせいだと思っていて、
ずっと謝りたいと思っていたって。
それを聞いて抱きしめてあげたくなって。

母が父と行った旅行の話や、
子供の頃の話や、
知らない事が沢山沢山あって、
それを共有できる時間が本当に深くて穏やかで。

仲が親密である程に、相手への想いが深くなって、伝えられない事が沢山沢山増えてゆくのかもしれないね。

 

ーーーーーーーーーー

 

そんな風に思っていたなんて全く知らなかった。
そんな気持ちでいたなんて初めて聞いた。
そんなエピソードがあったなんて全然知らなかった。

そんな想いを一杯一杯抱えたままで、目の前の人は明日にでも消えてしまうかもしれないから。

でも何かきっかけを自分から作らないと、踏み込めないままで終わってしまうから。

ちょっと勇気を持って聞いてみて、本当によかったと思った。

 

ーーーーーーーーーーー

 

父とは何度も全力でぶつかり合ったけれど、
それでもまだまだ話したかったし、
そして父ともっともっとこんな話がしたかった。
父と母と一緒に、この話をしたかった。

本当に本当に、母の色んな想いが聞ける程に、父にそれが出来なかった事が悔やまれて。

でもだからこそ、今これが出来ているのかもしれなくて。

誰かを亡くした時に後悔は尽きないけれど、それによって自分の今の選択がどんどん変わってゆく事で、ずっとその人と繋がっていくのかもしれない。

そしていのっちからの電話が無かったら母にも聞いてなかったと思うんだ。沢山の繋がりの中で生きている。ありがとう。

 


 - 日記