言葉にはならない物

      2016/05/27

自分は以前やる気が全くなくなっていた時に、ビルの最上階の階段で街の景色を見ていた事がありました。その階段には屋根も壁もなく、頭上には様々な形の雲が視界一杯に広がっていました。

地球の丸さを感じられる地平線が、空と溶け合う様して広がっていました。

なぜその時僕がそれに感動してしまったのか、多分言葉では書き表せない物なのかもしれません。

 

あえて言葉にするなら、こんなに大きな地球があって、空の上には宇宙があって、自分が生きてる世界がなんて小さい物なんだろうと、こんなにすごい世界に自分は生きていたんだと、そう感じた。そういう事なのです。言葉にしてしまえば、ただそれだけの事なのです。でも多分一番大事なのは、その内容じゃない。

 

感じた内容自体は、なんてことのない、当然の様な内容だと思います。誰もがまぁそうだよなと思う様な内容でしょう。

 

でもそれを感じる度合いが半端じゃなかった。
泣きそうになる程それを感じてしまった。
その感じる度合いの強烈さこそが心を動かしたんだと思うのです。

 

何かに感動する時って、感じる事の内容なんてほとんど当たり前の事。花が綺麗、太陽が輝いている、宇宙ってすごい。ただ言葉で書いても当たり前すぎて、あーそう、で終わってしまう様な、そんな内容がほとんどなのだと思います。でもそれをどうしようもないくらいに強烈に感じてしまった。心が打ち震えるくらいにそれを感じてしまった。その感じた度合いって言葉にならないんですよね。

 

でもその度合いこそが、強烈さこそが、感動の源というか、一番大事な部分なんじゃないかと。
内容じゃない、度合い。

 

「感じっぷり」とでも言えばいいのでしょうか、どうやっても言葉じゃ表現できないような、どうしようもなく心が震えてしまう、その感じ。それこそが、感動したり、人を動かしたり、人を変えたりする源なんじゃないかと思います。

 

人が動く源が、そんな「度合いと感じっぷり」であるとしたら、
こんな当たり前の事で何で俺こんなに感動してるんだ!
これがすごく大切な部分なんじゃないかと思います。

そしてあの時の自分の様に、悩んだり辛かったりする時というのは、普段以上に色々な事を考えながら世界を見ていて、そのせいで自分にとっての「必要」の幅と深さが増している、というか、

感受性が強くなっていて、より多くの、「自分にとっての意味」を、世界から受け取れるのではないだろうかと、思いました。失敗や悩み事などは、そうした世界への入り口なのだと思います。

 

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