「食べ物を粗末にしてはいけない」の新しい時代

      2015/12/21

「食べ物を粗末にしてはいけない」

飽食の現代では、糖尿などの生活習慣病を患っている人からこの言葉を聞く事もとても多い様に思います。この思いの強い方は、食べ物を残す事にかなりの抵抗があって、結果として病院の食事指導に背いてでも、出された物を残さず食べてしまい、逆に健康を害してしまう。そうした事が往々にして起こっている様に思います。

正しいはずの言葉が、なぜこの様な不幸な結果を招くのでしょうか。
この言葉は、飽食の現代にはミスマッチで、もう不要な言葉なのでしょうか。

物事はうまく機能しなくなる度に、その欠点があぶり出されて、レベルアップした新ステージへと突入するのだと思います。

この言葉が、今の時代に合わなくなってきているのだとすれば、なぜそうなのかを考える事で、この言葉の持つもっと大事な側面、さらなる意味や可能性が見えてくるのではないか、

そしてそれを意識する事は、みんなの健康管理に役立つのではないか、
そんな風に思っています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もしあなたの元に、おばあちゃんが丹精込めて作ってくれた野菜が送られてきたとしましょう。とっても苦労しながら一生懸命育てているおばあちゃんの姿をあなたは見ています。この野菜をあなたならどうやって食べますか?

ちゃんと残さず食べてあげたいと思うでしょう。でもそれだけではなく、自分の心がけ次第でもっともっと沢山の価値を、その野菜は提供してくれるはずです。

まず一番おいしいと思うタイミングで食べたいとは思わないでしょうか?
新鮮なうちに食べる、というのももちろんですが、自分が全くお腹が空いていない時に食べてしまうのは勿体ないはずです。

また健康を害する様な食べ方をしてしまっては、やはりその野菜が勿体ないとは思いませんか?それは本来その野菜が持っている価値を台無しにしてしまっている食べ方だと思うのです。

翌日胃もたれを起こす事が分かっていて真夜中にむしゃむしゃ食べてしまうより、翌朝に腹ペコの状態で朝ごはんとし食べてあげた方がずっとその野菜の価値を引き出させているとは思わないでしょうか。

後者は食べ物と自分がwin-winの関係にあると思います。
対して前者は、どっちも損をする、lost-lost?とでも言うべき関係になっているのではないでしょうか。

また翌日朝ご飯でその野菜を食べる事を、とっても楽しみにしていたとしたら、その為に今日は早めに寝ようと思うのではないでしょうか。余計な夜食は食べないで寝ようと思うのではないでしょうか。

夜食にカップラーメンを食べながら、3時、4時まで夜更かしをして、朝はぎりぎりで飛び起きて、夜食のラーメンで胃もたれを起こしたお腹に大慌てで朝ご飯を流し込む。
これじゃ絶対に朝ご飯が楽しくないはずです、味わえないはずです。

翌朝その野菜を食べる事をすごく楽しみしていたなら、絶対にそんな事はしないでしょう。

それが自分にとって特別な食べ物だった場合。この様に色々な事を考えられるのではないかと思うのです。それが食べ物を粗末にしない、という事なのだと思うのです。

その食べ物が一番価値を持つタイミングで、
一番価値を持つ量だけ食べてあげる事。
最大限に価値を引き出して食べてあげる事。
それが一番食べ物を粗末にしない食べ方なのではないかと思うのです。

健康を害してまで無理に全部食べる行為が、その食べ物の価値を最大限に引き出せていると言えるでしょうか?
残さず食べる事も、とても大切な事だと思います。
でも残さず食べる事「だけ」が、食べ物を大事にする事ではない様に思うのです。

「残さない」という事以外にも、食べ物を粗末にしない為に考えるべき事は山の様あり、そこが抜け落ちてしまうと、食べ物を粗末にしないという言葉が逆に不健康を招いてしまうのだと思います。

どうすれば食べ物を粗末にした事になるのか。
それを、食べ物を残すか残さないか以外の視点でも考えられる様になる事が、この言葉を今の時代にマッチした言葉へと引き上げるポイントになるのだと思います。

どんな食べ物も色んな奇跡の積み重ねでそこに生まれた物なはずなのです、おばあちゃんが一生懸命作った野菜、だけでなく、本当はどんな食べ物も特別な存在でないのだろうかと思うのです。ならばそれを最大限に役立つ方法で食べてあげる事は、本来地球に生きているものとしての義務なはずなのです。

そして自分の人生は、周りの環境によって大きな影響を受けています。濁った水に住めばどんなに自分が頑張ってもやはり自分は濁ります。
自分が食べる食べ物の事を、どうすれば大事にした事になるのか、それを色々な角度から考えてみる事は、自分の身の回りに、価値の高い物を「自力」で増やす事につながり、その分だけ自分の人生の質も上がってゆくのだと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

関連記事

(食器を通してでもきっと食べ物を大事にできる)
漆のお椀を買ってみた(高い食器はダイエットにも効果あり?)
http://blog-shozo.com/tableware-lacquer-urusi/

ほとんど料理をせずにバランスのいい物を食べよう。
http://blog-shozo.com/20151105015546-2/

(うまくいかない時こそ、新ステージにいけるチャンス)
見えない階段
http://blog-shozo.com/20151113131509-2/

 


 - 日記