それは「人生」に集中できるカフェ

      2016/02/06

人生を変えてくれた特別な場所

東京都千代田区岩本町。そこには僕の人生を変えてくれたある特別な場所があります。
カネコアートトウキョウという小さな画廊です。

例えばあなたは誰かに言われた嫌な一言が、頭の中を無限ループの様にグルグル回って離れなくなった事はありませんか?忘れたいのに一日中その事が頭から離れない。

他にも誰かの行動でイラッとしたり、本当は早く寝た方が絶対いいのにゲームがやめられないなど、

これらの例に共通するある言葉、今の時代を物語っている様に思うある言葉があります。

それは受動性です。

本当に自分が歩むべき道

あなたがお菓子が食べたいとコンビニに行った時、必死に探し求めてやっとお菓子が見つかる、自分が努力を重ねなければお菓子までたどり着けない、そんなコンビニだったらありえないと思うでしょう。

コンビニはみな商品がわかり易く並べられています。その上商品の方からかなりの自己アピールをしてきます(おでんのいい匂いに、店内に流れるCMに、かっこいいタレントの広告に)その大量の自己アピールの引力に、ただ受動的に動かされていれば、悩んだり考え抜いたりしなくても、僕らの日常的な欲求はだいたい叶ってしまうのです。

そうした能動性を発揮する必要のない生活、向こうから自己アピールしてくる物を選び取るだけの生活を、僕らは多かれ少なかれ、毎日繰り返しながら生きています。そして人は、そんな暮らしを続けていると、本当は自分が何をやりたいのかなんてわからなくなっちゃいます。人でも物でも、向こうからあまりに自己アピールされ続けていると、それにつられて自分が歩むべき道がわからなくなってしまうのです。

これは冒頭に書いた、「誰かに言われた嫌な一言の脳内無限ループ」と同じ状況です。テレビのCMが頭から離れない、デパ地下の猛烈ないい匂に食べたい気持ちが抑えられないなど。「嫌な一言」の部分が、「テレビCMや食べ物の匂い」に置き換わっているだけで、僕らはいつも頭の中で何かを軽く無限ループさせられている状態で毎日を暮らしているのです。

そんな中、僕の行っている画廊は、そうした自己アピールの嵐からくる脳内無限ループから逃れる事が出来る数少ない場所なのです。

こちらから能動的に意味や価値を考えていかない限り、一般的な商品の様に価値を自己アピールしてくる事はなく、画廊とそのオーナーは、ただ静かにそこで待っていてくれるのです。
そうして僕は普段眠っていた能動性を取り戻し、本当の自分の気持ちに気づこうとする、いつもの日常とは違う世界に入っていけるのです。

家にいるとマンガやテレビなどの誘惑に負けてしまうからと、図書館やカフェで勉強している人がいます。そういう場所でなら、勉強に集中できると。そしてこの「勉強」の部分が、「人生」に置き換わった時、僕に必要だったのが、カネコアートトウキョウという画廊だったのです。そこは「勉強」に集中するのではなく、「人生」に集中できる場所。

ここに来るといかに僕らが毎日を疎かにして生きているのかを感じる事ができます。
家の中にいると「勉強」をおろそかにしてマンガやテレビを見てしまう様に、
日常の中にいると「人生」をおろそかにしてマンガやテレビを見てしまっていたのです。

Lifeカフェ

受験生に「勉強」に集中できるカフェが必要な様に、
全ての現代人には、「人生」に集中できるカフェが必要なのだと思うのです。

そして僕にとって、その「人生」に集中できるカフェが、カネコアートトウキョウなのです。

そして本当は、「人生」にさえ集中できれば、勉強だろうがビジネスだろうが、なんだって全力で集中できると思います。なぜならそれらのすべての基盤は「自分の人生への態度」なのですから。

今の時代、全ての人に本当に必要なのは、受験勉強とか資格の勉強とか習い事とか、そうした具体的な何かに集中できる様な環境ではなく、そのもっと根底、全ての基盤である、自分の人生に集中できる環境なのだと思います。
そしてそんな環境が、カネコアートトウキョウという画廊にはあるのです。

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< リンク >

KANEKO ART TOKYO

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